一般では1マイルの価値は2円であると言われています。Tポイントや楽天スーパーポイントなどのポイントは1ポイントを1円分として使用することが多いです。
この記事では、マイルの価値について、皆さんが気が付いていないかもしれない事実をお伝えします。
マイルは使い方によっては2円以上の価値になる事があります。
衝撃の事実をお伝えします。
マイルはどのくらい貯まる?
ここでは、飛行機に搭乗して獲得するマイルではなく、クレジットカードを使ってのショッピングで獲得できるマイルを計算します。
ショッピングで獲得できるマイルは通常200円=1マイルです(還元率0.5%)。
ショッピングマイル・プログラム(契約しているクレジットカードの種類によっては有料・無料があります)に入会すると、100円=1マイル(還元率1%)獲得できます。
仮に1か月10万円分のお買い物を還元率1%のクレジットカードを使って決済すると、1,000マイル獲得できます。1年だと12,000マイルになります
1マイルはいくら?
1マイルの価値について説明します。例えばWAONや楽天ポイントは、ショッピングの際に使う事ができます。使い方は主に次の2通りです。
マイルをショッピングに使う
それでは、1マイルが何円で使えるのかご説明します。例えばWAONや楽天ポイントは、ショッピングの際に使う事ができます。10,000WAONや10,000楽天ポイントを買い物で支払に使うと1ポイント=1円として支払に充当する事ができる為、10,000ポイント=10,000円分の価値となります。これと同様に計算できるなら、1マイル=1円の価値という事になります。
特典航空券に交換する
マイルは航空会社の特典航空券に交換する事ができます。特典航空券に交換して、旅先までの交通費として利用した場合の価値を計算します。ここではANAの場合でシミュレーションします。
国内線特典航空券の交換レートとは
1年間をL:ローシーズン、R:レギュラーシーズン、H:ハイシーズンの3つのシーズンに分かれており、マイレージ区間とシーズンによって、必要なマイル数は変わります。2023年の各シーズンの期間は次の通りです
L(ローシーズン) | 1/10~2/28、4/1~4/26、12/1~12/27 |
R(レギュラーシーズン) | 3/1~3/10、5/9~8/3、8/21~11/30 |
H(ハイシーズン) | 1/1~1/9、3/11~3/31、4/27~5/8、8/4~8/20、12/28~12/31 |
各区間での必要マイルチャートは次の表です。これは片道分ですので、往復するには表中記載の倍のマイルが必要になります。
マイレージ(1区間) | L(ローシーズン) | R(レギュラーシーズン) | H(ハイシーズン) |
0~300マイル区間 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
301~800マイル区間 | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
801~1,000マイル区間 | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
1,001~2,000マイル区間 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
0~300マイル区間の発着路線
東京 | 秋田、庄内、仙台、新潟、八丈島、富山、小松、能登、名古屋、大阪 |
大阪 | 萩・石見、松山、高知、福岡、大分、熊本、宮崎 |
名古屋 | 新潟、松山 |
札幌 | 利尻、稚内、女満別、根室中標津、オホーツク紋別、釧路、函館、青森、秋田 |
仙台 | 小松 |
福岡 | 対馬、五島福江、宮崎 |
長崎 | 壱岐、五島福江、対馬 |
沖縄 | 宮古、石垣 |
301~800マイル区間の発着路線
それぞれの表に記載されている以外の発着区間
801~1,000マイル区間の発着路線
東京 | 沖縄 |
大阪 | 石垣、宮古 |
静岡 | 沖縄 |
名古屋 | 沖縄、宮古 |
札幌 | 福岡 |
1,001~2,000マイル区間の発着路線
東京 | 石垣、宮古 |
名古屋 | 石垣 |
札幌 | 沖縄 |
沖縄 | 仙台、新潟 |
それでは具体的にレギュラーシーズン(2023年8月31日)の運賃と比較します。下表は片道での比較になります。
1区間 | 代表的な行先 | 必要マイル | 通常運賃 | スーパーバリュー運賃(最安) |
0-300マイル区間 | 東京⇔大阪 | 6,000 | 28,510 | 9,950 |
801-1000マイル区間 | 東京⇔沖縄 | 9,000 | 50,610 | 16,010 |
1マイル=1円で交換したと考えると東京~大阪間は6,000円分のマイルで移動できると考えられます。通常運賃だと28,510円必要です。これと比較すると、約80%offで旅行できる感覚です。同じ考えで東京~沖縄間で必要なマイルは9,000マイルですが、通常運賃だと50,610円必要です。これも約80%割引で旅行できると考えたら、凄くないですか。ちなみに、75日前に予約変更不可で購入できる最安運賃のスーパーバリュー75の運賃9,950円と比較すると、かなり差は縮まりまって3,950円分お得に使える事になります。これではもう、6,000ポイント=6,000円のショッピングで消化してしまうのは非常にもったいないです。更に、国際線だと、もっと強烈な価格差に驚きます。
国際線の特典航空券の交換レートとは
国際線の場合は、「発着地のゾーン区分」、「登場日のシーズン」、「搭乗クラス」によって異なります。
発着地のゾーン区分は次の通りです。
日本(Zone 1) | 日本 |
韓国(Zone 2) | ソウル、ウラジオストク |
アジア 1 (Zone 3) | 北京、 大連、 瀋陽、 青島、 上海、 杭州、 広州、 厦門、 成都、 武漢、 深セン、香港、 台北、 マニラ |
アジア 2 (Zone 4) | シンガポール、 バンコク、 ホーチミン、 ヤンゴン、 ジャカルタ、 ムンバイ、 デリー、 ハノイ、 クアラルンプール、 プノンペン、チェンナイ |
ハワイ (Zone 5) | ホノルル |
北米 (Zone 6) | ロサンゼルス、 サンフランシスコ、 シアトル、 サンノゼ、 ワシントン、 ニューヨーク、 シカゴ、 ヒューストン、 バンクーバー、 メキシコシティ |
欧州 (Zone 7) | ロンドン、 パリ、 フランクフルト、 ミュンヘン、 デュッセルドルフ、 ブリュッセル、ウィーン、ミラノ、ストックホルム、モスクワ、イスタンブール |
オセアニア(Zone 10) | シドニー、パース |
国際線の特典航空券の価値を検証するために、日本→ハワイの運賃で比較してみます。2023年の日本、ハワイ(Zone5)またはオセアニア(Zone10)発着のシーズンチャートは次の通りです
L(ローシーズン) | 1/10~2/28、4/1~4/26、5/15~5/31 |
R(レギュラーシーズン) | 3/1~3/31、6/1~7/20、8/28~12/17 |
H(ハイシーズン) | 1/1~1/3、4/27~5/14、7/21~8/27、12/18~12/31 |
日本⇔ハワイ(Zone5)の必要マイルチャートは次の表になります。
※これは往復のマイル数です
対象クラス | L(ローシーズン) | R(レギュラーシーズン) | H(ハイシーズン) |
エコノミー(Y) | 35,000 | 40,000 | 43,000 |
プレミアムエコノミー(PY) | 53,000 | 58,000 | 61,000 |
ビジネスクラス(C) | 60,000 | 65,000 | 68,000 |
ファーストクラス(F) | 120,000 | 120,000 | 129,000 |
それでは具体的にハワイへの往復運賃を比較してみます。特典航空券の利用は国内線同様にレギュラーシーズン(2023年8月31日出国~9月6日帰国)の運賃と比較します。
1区間 | 出発日 | スーパーバリュー (最安) | エコノミー | プレミアムエコノミー | ファーストクラス |
日本→ハワイ (ホノルル) | 8/31 | 67,440 | 75,440 | 181,040 | 503,540 |
ハワイ(ホノルル) →日本 | 9/6 | 62,780 | 70,780 | 124,480 | 371,380 |
日本⇔ハワイ (ホノルル) | 往復 | 130,220 | 146,220 | 305,520 | 874,920 |
特典航空券の場合 | 40,000マイル | 40,000マイル | 58,000マイル | 120,000マイル |
ハワイへの特典航空券の交換レートはレギュラーシーズンのエコノミー席利用で往復40,000マイル必要です。往復の航空券を購入した場合146,220円となり、これを40,000マイル=40,000円で購入できると考えたら、国内線同様に約70%offの費用でハワイに旅行できる計算になります。
国内線と違い、予約変更不可のスーパーバリュー運賃と比較しても約70%offの計算になります。さらにビジネスクラスやファーストクラスの運賃と比較すると驚愕の価格差に驚きます。
この日程ではビジネスクラスの設定が無かったので割愛していますが、ファーストクラスでの往復航空券874,920円が120,000マイルで引換できる為、費用1/3以下とコスパ抜群です。
マイルを効率よく貯めるには
日常の消費での支払いを全て、航空会社のクレジットカードに切り替える。
マイルが貯まったら特典航空券に交換して旅行に使うという使い方が、1マイル=1円ではなく何円の価値に交換して使える、お得なマイルの使い方ではないでしょうか。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。